原油価格が値上がりしはじめたのはいつから?
原油価格はもともと安定した価格で2002年夏頃までは1バレル20ドル前後でした。
それが2003年春には、1バレル40ドルと一気に2倍に値上がりしたのです。
これはアメリカとイラクとの関係が悪化しはじめ、イラクが石油輸出できなくなるだろうという予測からのものでした。
それ以降もアメリカを直撃したハリケーンでアメリカの製油所が被害を受けたり、原油産出国内で争いが起きたり、
原油産出量が最大となったロシアの石油会社が倒産しそうになったりと、
安定して原油を購入できない状況が立て続けにおこったのです。
そのため原油価格は値上がりを続け、2004年には1バレル50ドルを超え、2006年にはとうとう70ドルを超えてしまったのです。
数年で原油価格は3倍以上にもなってしまいました。
原油価格が安定していた時期は、気にしたことがなかったという人がほとんどでしょう。
ですが、改めて原油価格の変動を見てみると、世界情勢に大きく左右されているのがわかります。
また、近年は中国が石油を多く消費するようになったために原油価格が下がらないともいわれています。
しかし、実際はここ数年中国の石油輸入量は一定であり、これが原因ではありません。
原油の取引はどこでどうやってされているの?
ニュースで放映されている原油価格は、WTIという特定地域で採掘されている原油価格です。
WTIとはウエスト・テキサス・インターミディエート(West Texas Intermediate)の略で、テキサス州で産出される原油のことです。
このWTIの原油がニューヨークにあるマーカンタイル取引所で先物取引されているため、
ここで取引された原油価格がその他の地域の原油価格に大きな影響を与えているのです。
WTIで産出される原油量は1日当たり40万バレルです。
世界的規模で見ると、決して多い原油量ではありません。
ですが、マーカンタイル取引所では一日に何回も取引されるため、
取引量は一番多いためにここでの原油価格が世界の原油価格の指標となっているのです。
実は原油は実物を取引しているわけではなく、「原油を売買することができる権利」と取引しているのです。
その先物取引の権利の売買が、1バレル○ドルで取引されているのです。
原油価格が高騰すると…?
「原油価格」と聞いただけでは、私たちはあまり実感できません。
ですが、この原油が精製されて石油になり、灯油や軽油、ガソリン、アスファルト、プラスチックや化学繊維として
加工されて私たちの身の回りに存在しています。
原油価格の高騰ですぐにわかるのが、ガソリン代の値上がりですよね。
2006年5月で、レギュラーガソリンの全国平均は120円前後ですが、2002年のレギュラーガソリン平均価格は90円前後だったんですよ。
灯油代も年々価格が上がっています。
プラスチック製品や食品のパッケージにも原材料に石油が使われていますから、当然値上がりしています。
価格だけを見ると値上がりしていないようにも見えますが、中身が減っていることもあります。
原油価格の高騰は、遠い世界の話ではなく、私たちの生活にも大きく影響しているのです。
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